雇用統計から選ぶ転職先について

仕事内容や自分の適性に悩み、新たに別の業界に挑戦しようとするときには、まずどの業界に転職するのかを慎重に選ぶことが大切です。世の中には多数の業界があり、その業界の景気状況や求人の動向には大きな差があるため、しっかりリサーチすることが重要でしょう。例えば、未経験でも転職しやすく、未経験者を受け入れるための配慮がある業界なら、未経験からのスタートでも安心かもしれません。

そんなとき、ぜひ注目してほしいのが雇用統計です。離職率を参照したり、転職率を計算したりしてみると、どの業界を転職先の候補にすると良いかがよくわかります。数年間分の雇用統計を見て、離職率や転職率の推移を調査し、高い水準にある業界なら、人材の確保が急務となっていると考えられるため、未経験者にもハードルが低いと考えられるでしょう。

ただし、逆に水準が低かったり、数値が低下してきたりしている場合には、人材が充足の方向に向かっていて、むしろ経験者を求める傾向が強まっている可能性が高いと判断できます。つまり、離職率や転職率の高い業界を選び、その仕事内容を詳細に調べ、興味の持てるものに注目すると、未経験の業界への転職活動も進めやすくなるということです。

また、離職率や転職率が問題になっている業界は、人材確保を容易にしつつ、すぐに未経験の人材を戦力にするための教育制度にも力を入れているところが多いため、就業後のフォローも手厚いことが期待できます。転職先の業界としてまだ希望が決まっていないというときには、ぜひ雇用統計を分析することから始めてみてください。今なら、介護業界や医療業界、IT業界などが狙い目かもしれませんよ。